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Amblin'(アンブリン)
。。。その内容

映画アンブリンは26分間の短編映画である。

もちろん、その画像、映像は著作権的にアップすることは
出来ないので、その内容をシノプシス形式でお届けする。
ちなみに、この映画、音楽は挿入されるが、全編セリフは無い。



Amblin'
邦題・ 『アンブリン』

注・・・(記述内最後部〔00'00"〕の数字は開巻からの時間を表す。)


○カウントダウンテロップ〔-00'10"〜00'00"〕

○荒野の夜明けの描写〔00'00"〜0'15"〕

○Amblin'タイトルとスタッフ・キャストクレジット
  が画面にかぶさる。〔00'43"〕

○ヒッチハイカーの青年あらわれる。〔02'30"〕
  カウボーイハット、肩からギターケースを提げている。
  (青年はギターケースをかばん代わりにしている。)

○(俯瞰で)アスファルトロードを歩く青年。

○親指を立てヒッチハイクを試みるが何台もやりすごされる。

○道路対面から若い女がやってくる。微笑み合うふたり〔03'37"〕

○(軽快な音楽 イン)
  2人一緒に歩いている。青年は荷物を持たされている。〔04'19"〕

○朽ちた牧場にて(牛はいない)
  女はジャンクフードのお菓子を青年に振り掛けたりして
  からかって笑っている。

○女はパンのようなものを青年の口に押し込んだりして笑っている。

○(音楽変わる。これも軽快な音楽。)〔05'36"〕
  筒状の容器に入ったアーモンドを持つ手が交互に映る。
  そして、アスファルトロードの中央線が映りこむ。

○青年、アスファルトロードの道端から
  くちにほうばったアーモンドをその白い中央線にむかって
  吹き飛ばし始める。〔05'49"〕
  (どうやらそのアーモンドを中央線に乗せる。。。という遊びを
  始めたのだ。)
  その様子を女、歩きながら興味深く、そして面白そうに見ている。
  (アーモンドを吹くたびに「ピコンッ!」という効果音が入る。)

○やがて、すぐさま、女がそのマネを始める。

○どちらが、先にその白い中央線にアーモンドを乗せられるか
  そのふたりのゲームは徐々にヒートアップ。

○やがて、ふたりは歩くのをやめ、荷物さえおろし、
  道端から本気になって「アーモンド飛ばしっこ」を始める。〔06'21"〕
  どうやら女の方が先にアーモンドを白線に乗せるのに成功し、
  ちょっと得意がる女。それを見て、ムキになる青年。

○ますますヒートアップするふたり。
  もう、口いっぱいにアーモンドをほうばり、
  「アーモンド飛ばしっこ」する。

  青年は、そこでこっそり、指に木の実を乗せ、はじき
  見事、白線に乗せ、ニッコリ笑うのだが
  その瞬間、女から「ズルイ。」とばかり
  顔にアーモンドをあびせられる。。。。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

○再び、いつ果てるとも知れぬアスファルトロードを
  歩きはじめるふたり。〔07'18"〕
  (ここではアンブリンのテーマがインストゥルメンタルで流れる。)

○さんざん歩いたふたりに車の音が聞こえる。〔08'08"〕
  すかさず親指を立てヒッチハイクを始めるのだが
  車は止まらず、スピードを上げ、二人に向かって突っ走ってくる。
  あわててふたりは車をよけ、その拍子に
  道路とは反対側の砂の斜面に転がり落ちる。

○(音楽変わる)
  「ったく、やってらんねぇ。」と斜面下で座り込むふたり。
  女は青年の持ち物であるギターケースを手元に寄せようと
  するのだが、青年は慌ててこばむ。
  (どうやら青年はこのギターケースの中を見られるのを
  異常にいやがっているのだ。)

○女、立ち上がり。道の斜面の開いた小さなトンネルを見つける。。。

○中へ入っていくふたり。。。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


○ふたり、トンネル内で腰を下ろす。
  (ここのシーンはふたりのシルエットで描かれる。)
  (音楽終わる)〔09'41"〕

○(シルエットの描写で)
  女、マリファナを取り出し、火をつけ、
  吸いはじめる。青年にもすすめるのだが。。。
  (女は慣れた手つきだが、青年はあまり慣れてないようだ。。。)
  青年の慣れない素振りにクスクス笑う女。
  そして、女は突然、青年に軽くキスをする。
  (ここでセンチメンタルな音楽に変わり。。。)
  ちょっと女は青年にキスをしたことに後悔した様子。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


○青年、トンネルから外へ出る。〔11'34"〕

○ラリった様子でじゃれあうふたり。
  (ここはちょっと映像にエフェクトがかかり
         ふたりのラリった様子を演出している。)

○一台のバンがアスファルトの道をやってくる。〔12'19"〕
  ふたりはヒッチハイクに成功。(軽快な音楽が始まる)
  (このバンには車体にファンキーな模様が施されている。)

○車内には旅行中の者が数人乗っているのだが
  その一行は青年の持つギターケースが気になる様子で
  しきりと中を見たがる。
  青年は困った様子で抵抗。
  それでも見たがる一行に、青年は怒り出す始末。そして。。。
  ふたりはバンを降ろされる。。。

○仕方なく、再び路上でヒッチハイクをはじめる二人。〔14'00"〕
  しかし、男女のペアを乗せる車はなかなか無く、
  女ひとりを装って車を止めさせてみたりと
  あの手この手でヒッチハイクを成功させようと
  するがうまくいかない。

○やがて夕暮れがやってきて。野宿するはめになった。。。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


○(センチメンタルなギターの音楽がかかり)
  焚き火の前のふたり。
  女はちょっとなまめかしく髪をとく。〔16'05"〕
  青年はなにかそわそわしている。
  女、静かに服を脱ぎ始める。
  青年、ドギマギしている。
  やがて、青年も服をぬぎ始める。
  ふたり焚き火の明かりの中で抱擁する。。。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


○(再び軽快な音楽がかかり)〔18'39"〕
  朝の光の中、アスファルトロードの白線が映しだされる。
  寄り添って歩くふたり。
  また、あの手この手でヒッチハイクをはじめるふたり。

○疲れきった体をようやくつかまえた車の荷台に
  横たえるふたり。〔19'34"〕

○果てしない荒野を歩いているふたり。

○荒野の中で立ったままただ抱き合うふたり。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


○Pacific ocean の看板を見つけたふたり。
  (海が近い!)〔20'35"〕
  青年はうれしそう。。。なのだが
  女はなぜかあまりうれしそうではない。

  「海がすぐ近くにあるんだ。目指して歩こう。」
  青年、意気揚々と歩いている。
  女はなぜかあまり浮かない顔。

○ついに海が見えた。波の音もする。〔21'27"〕
  青年、晴れ晴れとした顔で女を見る。
  しかし、女はなにかを予感してか、あまりうれしそうではない。

  青年、海に向かって走り出す。
  途中、大事にしていたギターケースも砂浜に放り投げる。
  そして、服のまま海にダイブ。。。はしゃぐ。

  女、砂浜のブランコに座って、ただ、それを眺めている。

  青年、波のなかではしゃいでいる。

  女、ブランコを降り、目の前にある青年のギターケースを
  見ている。

  青年、波のなかではしゃいでいる。

  女、意を決して、ギターケースを開けてみる。


  中から出てきたのは。。。。

  靴、ネクタイ、ペーパーブック、
  そして、トイレットペーパー。。。
  なんの変哲もない日常用品だ。。。

  女、拍子抜けすると同時に悟る。
  「このひと、まだ子供なんだわ。。。」

  女、青年の方をみやる。まだ、海に夢中ではしゃいでいる。

  女、自分の荷物を持って、つと立ち上がる。
  そして、ひとり、また旅を始める。青年を海に残したまま。。。

  青年、それに気づかず、いつまでも海ではしゃいでいる。。。

  (アンブリンのテーマソングがかかり、、、、画面フェードアウト。)

  (そして、、、映画は終わる。。。)





原題・Amblin'
邦題・ 『アンブリン』
1968年制作
アメリカ公開日・ 1968年12月18日

監督
Steven Spielberg ・スティーヴン・スピルバーグ

脚本(原案/原作)
Steven Spielberg ・  スティーヴン・スピルバーグ

出演
Richard Levin ・  リチャード・レヴィン
Pamela McMyler  ・ パメラ・マクマイラー
Henry Axelrod ・  ヘンリー・アクセルロド

制作
Denis Hoffman ・ デニス・ホフマン

音楽
Michael Lloyd ・ マイケル・ロイド

撮影
Allen Daviau ・  アレン・ダヴュー

編集
Steven Spielberg ・  スティーヴン・スピルバーグ

特殊効果
Jim McIntyre ・  ジム・マッキンタイア




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